自分を信じる事と自分の心に正直に生きる事
モヤモヤしていた4月23日。
僕を元気づけようとしてか、空は昨日までの雨脚が少し小走りをしてくれたように雲一つない青空だった。
なんとなーく出掛ける気分になった僕の心を察してか、パートナーが「ちょっと遠出しよう」と一言
気がつくと、西武池袋線から直通終点の元町中華街まで来ていた。
久しぶりのお出かけ(笑)
一瞬なりとも鬱々した気分から解放された気がする。
横浜で溢れかえる中華食べ放題のお店。
適当にぶらりと入って、気の向くままに食べ続ける。
「美味いなー」
そんな会話がとても暖かく感じた。
元町中華街からみなとみらいまでぶらぶらと歩く。
途中、ぶらりと立ち寄ったカフェでお茶しながら、またダラダラと会話。
以前はこんなにのんびりとした時間を持つ事はなかった。暇がなかったというより、心の余裕がなかったんだなーと感じる。のんびりとした時間。
横浜の海辺を歩いていると、そこには一面の花畑が広がっている。そして、花を美しいと心から感じる自分がいる。
そんな折、ふと目に止まったチューリップ。
花は開ききっているし、背も他のチューリップよりずっと低い。だけどとても美しい。他のチューリップは高く伸び、そのせいで風に煽られ茎がしなる。だけどこの子の茎は短いけれどどこまでも真っ直ぐで、周りの花の事なんて気にしていないようで・・・。どの花よりも、美しく見えた。
誰しもに羨ましがられる人がいる。誰かに、尊敬される人がいる。かたや、誰かに見下される人もいる。馬鹿にされる人もいる。
だけど本当に美しいのは、誰かにではなく、生き様を自分自身に誇れる人なんだろう。人と比べるんじゃないんだ。人の意見にむきになるんじゃない。
ただ、そこに逞しく生きているという事実こそが、一番かっこいいし美しいんだ。そんな思いが込み上げてきた。
帰り道、僕らは映画をレンタルした。
丁度、美女と野獣の実写版が公開されたこともあって、なんとなく気分はディズニーだ。
ドリーが困難に直面した時の、印象的なセリフがある。
「ドリーならどうする?ドリーならどうする?」
両親に会いたい。だけど自分は忘れっぽくて・・・と。自分の力に自信が持てなかったドリー。そんな彼女に友だちがくれた言葉は、ドリーの中で自信という力に変わります。
自分は自分のままでいい。
無理に変わる必要なんてなくて、自分の生き方を心から愛してくれる人がいれば、それだけで人は強くなれる。
1人でいられる人が強いわけではないのではないだろうか。完璧な人間はひょっとしたらいるのかもしれないけど、僕のような不完全な人間はむしろ、誰かからの愛がなくちゃ生きていけない。
ドリーは忘れっぽく、たぶん人間だったら何かしらの発達障害が付けられるようなタイプのキャラクターだと思う。
だけど彼女は、両親に会いたいとその心に真っ直ぐで、だからきっと周りも助けたくなるのだろう。
素敵な物語に、たくさん出会えた日だった。
きっかけをくれたパートナーに、今日も盛大に愛してると伝えてやろう。
きっとまた恥ずかしがるだろうけど、僕は自分の心に正直に生きる。君もそんな僕を愛してくれる。
ほんとそう考えたら、なんて幸せなんだろう。